キャリア・サービス

大学のキャリアコーチング

もしあなたが、講義とカフェテリアの食事をなげうって、定収入のある「本物の」仕事に就きたいと願うなら、母校の提供するキャリアサービスを活用しましょう。こうしたサービスの目的は、卒業生たちの受けた良い教育を、確実に良い仕事に結びつけることにあります。こうしたサービスは、各個人へのアドバイスセッションから、卒業生や企業を集める大規模なフェアまで多岐にわたります。

それまでの人生のすべてを詰め込んだ4ページに目をやりながら、そんなに大変なわけがないとマガリは考えていました。彼女の履歴書には、14歳の時の「幼児スイミンググループのインストラクター」から最後の冬休みにクリスマスマーケットで行った「温製ワイン販売」の経験まで書かれていました。「たくさん詰め込むほど良いと思ったのです」と彼女は苦笑いとともに説明しました。

このル・アーヴル出身のフランス人学生はビジネスコミュニケーションを学んでいます。いえ、正確には学んでいました。25歳の彼女は2か月前にコースを終え、今は仕事を探しています。「私の履歴書にまずいところがあると初めて気づいたのは、ルームメイトが手にもって大笑いしながらアパートを駆け回ったときでした」と恥ずかしそうに振り返りました。

 

アドバイスセッションや就職フェアも含む多彩なサービス

彼女は大学の「キャリアサービス」の支援を受けました。今ではドイツの大学のほとんどが学生に同様のサービスを提供しています。目的は、卒業生の受けた良い教育を、確実に良い仕事に結びつけることです。こうしたサービスは、各個人へのアドバイスセッションから、卒業生や企業を集める大規模なフェアまで多岐にわたります。

「私たちは労働市場に入っていく学生を後押しするために、ありとあらゆる手段を提供しています」と語るのは、イェーナにある専門大学のカーチャ・ツィツマン博士。彼女が単独で運営するキャリアサービスでは、就職活動中の学生にアドバイスし、応募書類を厳しい眼で検証します。アドバイスは英語やフランス語でも対応します。

 

ドイツの労働市場に備える

ミュンヘン工科大学のキャリアサービスはずっと幅広く対応します。5日間にわたる「キャリアウィーク」の間、卒業予定者には職場見学やインターンシップの機会があり、特定部門用の候補者研修セミナーや国別の講義に参加できます。留学生に対してはドイツ労働市場に特有な条件に備えさせるためのプレゼンテーションや個人向けアドバイスセッションもあります。

ラウジッツにある専門大学ではミュンヘン工科大学ほどではないものの、創意工夫に勝るプログラムを提供しています。”Fireside Chats”(炉辺の歓談)と呼ばれる場で、学生と講師、企業の担当者が定収入の確保に向けた最良の方策を話し合います。同大学のキャリアセンターディレクターであるトーマス・エルファートは、学生がいかにこれらのサービスに満足しているかを熱心に語ってくれました。ラウジッツの専門大学は賞まで受けているのです。

マガリについてですが、彼女は数時間だけ母校に戻り、専門家に履歴書を見てもらうことにしました。就職したら、給料でまず自分だけのアパートを借りたいそうです。「そうすれば、やっとうるさいルームメイトとさよならできますしね」と笑っていました。

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