大学で学ぶためのABC

初めてドイツの大学で学ぶあなたには、何もかもが未知の世界です。ドイツの大学のABCを知れば勉強のスタートが楽になるでしょう。ここではドイツの大学で出くわす重要な言葉を説明します。

Anwesenheitspflicht(出席義務)Bibliothek(図書館)c.t. – s.t.Deutsch lernen(ドイツ語を学ぶ)Engagement(参加)Formblätter(書式)Gruppenarbeit(グループ作業)Hilfswissenschaftler/ Hiwi(学生アシスタント)International Office(国際交流室)Job(アルバイト)Kommilitonen(学生仲間)Literatur(文献)Mensa(食堂)N.N. 未定OPAC(図書館蔵書検索システム)Psychosoziale Beratung(心理社会的カウンセリング)Quatschen(おしゃべり)Rückmeldung(再登録)Semesterticket(学期パス)Tutoren(チューター)Universitätsrechenzentrum(URZ:大学コンピューターセンター)Vorlesungsfreie Zeit(休講期間)Wissenschaftliches Arbeiten(学術論文)XYoga(ヨガ)Zimmersuche(部屋探し)
Anwesenheitspflicht(出席義務)
レポートの提出や試験と同様、ゼミや講義への出席は学生生活の大変な側面です。厳しい先生にあたれば、学期中に無断欠席1回、あるいは欠席届け2回だけで、期末試験を受けられなくなることがあります。

アドバイス:3回ゼミを欠席してしまったら、落ち着いて先生と話しましょう。目をつぶってくれるかもしれません。
Bibliothek(図書館)
どの大学にも、市内全体あるいはキャンパスにある学部図書館の他に、多かれ少なかれ総合的な図書館があり、百万冊を超える蔵書を揃えています。図書館は学問の中心であるだけでなく、社交の場でもあります。

アドバイス:図書館によっては、LAN、机、椅子を備えた閲覧席を用意しています。
c.t. – s.t.
時間ちょうどに来たのに、あなたの他にはだれも来ていない?それは、多くの大学で時間の進み方が15分遅くて、10時が10時15分になるからです。c.t.(”cum tempore” 示された時間より15分遅く始まることを意味します)とs.t. (”sine tempore” 示された時間どおりに始まることを意味します)の混乱は、ドイツで学ぶ人を困らせます。他の国では時間の示し方を統一していますが、ドイツでは各大学、しばしば各学部で決定され、c.t.やs.t.さえも省略されることが多いのです。

アドバイス:確信がなければ早めに来ることです。コーヒーを飲んだり、前回学んだドイツ語を復習したりする時間ができるでしょう。
Deutsch lernen(ドイツ語を学ぶ)
英語の修士課程の人であっても、ハンブルグやベルリンのように多くの言葉が話されている大都市でも、まったくドイツ語なしというわけにはいきません。たいていの大学には外国人留学生のためのドイツ語講座があり、インターネットにも Deutsch-Uni Online 等の優れた講座があります。

アドバイス:大学でドイツ語学習を助けてくれる語学パートナーかチューターを捜しましょう。楽しいだけでなく、人と知り合う機会にもなります。
Engagement(参加)
多くの大学に、エラスムス・アルムニ、アムネスティ・インターナショナル、学生新聞等、政治、文化、環境活動に参加する機会を提供する多数のグループがあります。グループは一般に毎週集まり、誰でも参加できますし、履歴書に記載しても好印象を与えるでしょう。

アドバイス:ゲストとして複数のグループを見て回りましょう。自分に合ったグループを見つけることができるだけでなく、多くの人々と出会う機会にもなります。
Formblätter(書式)
何事も徹底して行うドイツ人の性質は、大学のお役所仕事でも発揮されています。学生自治会の選挙から中間試験まで、ほとんど何にでも書式があります。このメリットは、すべて記入すれば法律上の権利が保護されること、デメリットは、官庁用語が多くてドイツ語を母国語とする人にも分かりにくいことです。

アドバイス:分からないことがあれば聞いてみることです。また、窓口の人に記入上の注意点について助言してもらいましょう。
Gruppenarbeit(グループ作業)
グループに卒業証書は出ませんが、ドイツでは多くの分野でグループ作業が行われます。試験勉強、論文、レポート作成などのために、学生は集まって一緒に課題に取り組みます。

アドバイス:分からないことや疑問点がある時は、グループのメンバーに助けを求めましょう。課題を早く成し遂げることができます。
Hilfswissenschaftler/ Hiwi(学生アシスタント)
Hiwiとして働けば、決まった副収入が得られるだけでなく、大学の仕事を知り、様々な教師と知り合い、卒論を落ち着いて書くことができます。そのためHiwiのポジションは非常に人気があります。

アドバイス:Hiwiになるには人脈次第です。どの友人がどこでHiwiとして働いているか調べましょう。感じのいい先生に直接聞いてみるのも一案です(レポートを褒めてくれた時が絶好のチャンスです)。
International Office(国際交流室)
Akademisches Auslandsamtと呼ばれることもありますが、International Officeと同じものです。あなたが大学に来て最初に行くところ、勉学に関する質問や問題がある時に行くところです。学期の初めには多くのInternational Officeが新入生のためにオリエンテーションを行いますから、是非出席してください。

アドバイス:気楽にInternational Officeに立ち寄りましょう。大学について、あなたにとって大切なことをすべて知っているスタッフが、あなたを助けてくれます。
Job(アルバイト)
勉学のかたわら少し収入を得たい人は、大学の Schwarzes Brett (掲示板)を見ましょう。多くの企業がそこに求人広告を出しています。コールセンター、ウェイター、コンピューター作業等、知識と経験によって様々なアルバイトがあります。

アドバイス:求職広告があるのは大学だけではありません。多くの店が入り口にカラフルなA4の広告を張り出しています。今度街を歩くときは、気をつけて見てみましょう。
Kommilitonen(学生仲間)
高校まではクラスメートでしたが、大学ではKommilitonenと呼びます。学生生活をいつも共にする仲間です。時間の大部分を共に過ごし、夜もパーティーで一緒になるかもしれません。進んで話しかけて、レポートのパートナーとコーヒーやビールを飲みに行きましょう。

アドバイス:どの大学にも1つは学生クラブがあり、学生が集まってパーティーを開いています。
Literatur(文献)
とりわけ医学や自然科学の勉強のために必要な専門書は非常に高価です。予算を本で使い切ってしまわないように、古本を新品の何分の一かの価格で提供する掲示板やフリーマーケットを当たって見ましょう。絶版の文献は Zentralen Verzeichnis für Antiquarische Bucher (ZVAB:中央古書目録)などのオンラインアーカイブで見つけることができます。

アドバイス:身近なところで最も多数の本を揃えているのはもちろん大学図書館です。おまけに無料ですから、必ず最初に確認しましょう。
Mensaessen(学生食堂)
学生食堂には安くておいしい食事を食べることができ、料理を選ぶこともできます。ベジタリアンでも大丈夫。今では菜食もスタンダードになっています。毎年、ドイツ最高の学生食堂は「ゴールデントレー」賞を授与されます。

アドバイス:好きな料理を逃したくない人は、学生自治会のウェブサイトか情報誌でチェックしましょう。どの食堂でどの料理がいつ出されるかがわかります。
N.N.
学期の初めに自分の時間割を組む時に、この略語に出くわすことでしょう。N. N. はラテン語の「Nomen nominandum」の略で、「未定」という意味です。つまり、講義あるいはゼミが行われるが、誰が授業を行うかはまだ発表できない、ということです。

アドバイス:N.N.をあまり気にしないで、あなたの先生が学期の初めに教えてくれるまで待ちましょう。集中講義は客員講師が行うことが多いため、N.N.とされているのが普通です。
OPAC(図書館蔵書検索システム)
大学図書館の巨大なカードの山が、今はオンライン目録になりました。オンライン目録の長所は、タイトルや著者を完全に知らなくても本を見つけられることです。家にいながら本が手に入るかどうか調べることができます。

アドバイス:図書館の大多数はOPACによって図書館間貸し出しを行っていますから、ドイツ全国にある最も近い図書館から本を送ってもらうことができます。
Psychosoziale Beratung(心理社会的カウンセリング)
社会的不安、カルチャーショック、私的な問題等は、語彙を忘れることや論文提出が遅れることよりも学位取得への大きな障害となることがあります。このため、大半の大学は無料カウンセリングを提供し、希望により匿名で問題に対処する手助けをしてくれます。

アドバイス:試験の不安や論文が書けない等、「小さな」問題で相談するのを恥ずかしいと思わないでください。これもまたカウンセリングの対象です。
Quatschen(おしゃべり)
今日では携帯電話なしの生活を想像できない人も多いことでしょう。しかし、講義の間は少なくともマナーモードにするか、電源を切るべきです。講義やゼミの途中で携帯電話の呼び出し音が鳴るのは大迷惑です。授業の途中で通話を始めないこと。メールを書くのも休憩時間まで待ちましょう。そうしなければ、トラブルを引き起こすことになります。

アドバイス:どうしても授業中に携帯で話したいなら、講義中に機知に富んだ貢献をするべきでしょう。
Rückmeldung(再登録)
あなたが次の学期にも大学にとどまるのかどうかが大学に知らせるために、学期が終わるたびに再履修登録が必要です。その際、100ユーロから200ユーロの学期納入金(州によっては数百ユーロの授業料)が必要です。学生が支払期日を忘れないように、大学は通知書、バナー、チラシなどで注意を喚起しています。

アドバイス:期日ぎりぎりに再履修登録を思い出した場合、多くの大学で学期納入金を現金かECカードで払うことができます。
Semesterticket(学期パス)
多くの大学では、学期パスを使って路面電車、バス、電車を無料で利用できます。パスの料金は学期納入金に含まれています。一般に学生証がパスの役割を果たします。

アドバイス:あなたの大学に学期パスがあるかどうかと、それが使える範囲を確かめましょう。例えばノルトライン‐ウェストファーレン州の大学のパスを使うと、ドイツ全国を無料で旅行できます。
Tutor(チューター)
どの大学でも、ボランティアとしてチューターを務める学生がいます。学生寮での連絡窓口役となり、役所の手続きを助け、言葉の問題やゼミの相談に乗ってくれるでしょう。

アドバイス:大学の国際交流室か Akademisches Auslandsamt (International Office) で、どのようなチューター制度があるのか、どこで申し込めるのかを確かめましょう。
Universitätsrechenzentrum(URZ:大学コンピューターセンター)
無線LANホットスポットやノートパソコンの時代になってURZの重要性は薄れましたが、大学のコンピューター室は今でもたいへん役立ちます。プリンター、コピー機、スキャナー、無料のインターネットアクセスを利用することも、ビデオカメラ等の機器を借りることもできます。

アドバイス:個人では買えないグラフィック、ビデオ、データ処理ソフトを捜しているなら、一度のぞいてみる価値があります。
Vorlesungsfreie Zeit(休講期間)
学期休暇には、待ちわびていた旅行やただのんびりするための時間がとれます。もちろん、試験や論文の作成、インターンシップ、語学の集中講義に使うこともできるでしょう。

アドバイス:休講期間は思ったより早く終わってしまいますから、何をいつするか、前もって計画を立てておきましょう。そうすれば休暇の時間が残るかもしれません。
Wissenschaftliches Arbeiten(学術論文)
ドイツにいる間にきっと論文を1つは書くことになるでしょう。ドイツの大学での学術論文には独自の規則があり、あなたの母国の規則とは異なるかもしれません。たとえば、引用や発表の構成のやり方があります。ですから、前もって正しい論文の書き方を知ることが必要です。

アドバイス:論文について問題があれば、あなたの大学にチュートリアルや書き方のワークショップがないか問い合わせましょう。
X
学生委員会 (StuRa)あるいは学生議会、AstA、学部学生委員会、学生自治会諮問委員会、大学議会等、大学は民主主義的決定に参加する機会の最も多い機関の1つです。立候補でも投票でも、投票用紙の適切な場所にXを記入するのは、あなたが学ぶ環境の形成に積極的にかかわる機会です。

アドバイス:多くの場合大学新聞は、混乱した選挙のプロセスを理解し、候補者と代表する立場を知る助けになります。
Yoga (ヨガ)
大学での生活の疲れを癒しリフレッシュする方法はヨガに限りません。多くの大学が、水泳、バスケットボール、サッカーのように一般的なスポーツだけでなく、多様なスポーツのコースを安価に提供しています。自律訓練法、ピラティス、ヨガなども普通に行われています。

アドバイス:大学のスポーツコースは非常に人気があるので、いつどこで申し込むのか前もって調べておく方がよいでしょう。
Zimmersuche(部屋探し)
ミュンヘン、ケルン、ハンブルク等の都市での部屋探しは、しばしば非常に困難です。大勢の学生がよい部屋を探しているからです。部屋の情報はインターネットや大学の掲示板で見ることができます。Studentenwerk (学生自治会)も学生寮の部屋を仲介しています。

アドバイス:部屋探しには時間がかかりますから、早めに取り掛かりましょう。入学許可を得たからといって、学生寮の部屋が保証されるわけではありません。

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