03.12.2012

新プロジェクト「PromoDoc」イベント成功裏に終わる

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「EU全体では毎年111.000件の博士号が授与され、その数はアメリカ合衆国におけるそれの倍に相当します。」 これを踏まえ、EUプロジェクトの一環として欧州への博士課程留学を推進すべく「PromoDoc」プロジェクトを立ち上げ、その対象国としてまず日本、香港、韓国、シンガポール、台湾、アメリカ合衆国、カナダが選ばれました。「PromoDoc」プロジェクトは、エラスムス・ムンドゥスのアクション3の一環として3年計画で実施され、DAADとともに、ブリティッシュ・カウンシル(British Council)、オランダ高等教育国際協力機構(Nuffic)、フランス政府留学局(Campus France)、米国国際教育研究所(IIE)、eurodoc(欧州における博士学位候補者および若手研究者のための協会)が共同で行います。


11月21日から23日まで、欧州8カ国(ベルギー、ドイツ、フィンランド、フランス、英国、ルクセンブルク、チェコ共和国、ハンガリー)の19の大学関係者が来日し、東京と京都で個人面談を含む欧州留学フェアが開催され、DAADがその開催準備にあたりました。欧州への博士課程留学希望者は、オンラインツールにより、前もって欧州の大学と連絡をとることができました。イベントに参加した約180名のうちのほぼ半数がこの「予約ツール」を利用し、残りの半数は当日予約をとり、3日間で延べ約350人が個別面談を受けました。ひとりで複数の大学関係者と面談を行うケースが多数を占め、欧州圏への関心の高さがはっきりと読み取れました。


イベントに参加した留学希望者は、個人面談に加え、欧州の大学の代表者の講演や欧州で博士号を取得した日本人大学教授らの留学体験談を聞くことができました。欧州側を代表し、Prof. Dr. Pam Thomas ウォーリック大学(英国)物理学教授とProf. Dr. Gesine Foljanty-Jost ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学(ドイツ)副学長・日本学教授が基調講演を行い、日本側は慶応義塾常任理事の井田良教授(ケルン大学にて法学博士号取得)、ヤンセンファーマ株式会社CRAの岩沢遼太氏(インペリアル・カレッジ・ロンドンにて医学博士号取得)、小尾晋之介 慶応義塾大学理工学部教授(エアランゲン=ニュルンベルク大学にて博士号取得)、中嶋悟 大阪大学理学研究科 宇宙地球科教授(オルレアン大学にて博士号取得)、出口雅久 立命館大学法学部教授(フライブルク大学にて博士号取得)、東健太郎 立命館大学経営学研究科准教授(マンハイム大学にて博士号取得)、白井克明 神戸大学機械工学科助教(ドレスデン工科大学にて博士号取得) が留学体験談等をお話くださいました。


また、Dr. Tom Kuczynski駐日欧州連合代表部公使参事官 科学技術部副部長より、欧州(EU)および欧州研究会議(ERC)の奨学金プログラムの紹介もありました。欧州博士課程留学のプロモーション・イベントは日本では初めての試みとなりました。日本では博士課程留学を考える場合、今なお米国が中心ですが、他の国への博士課程留学希望者は増加傾向にあります。初の試みとなった今回のイベントにより、博士号取得希望者が3パーセントしかいない市場でのこのような形のイベントは、欧州への留学希望者を増やし、若い研究者の欧州への関心を深めるうえでも潜在需要に見合ったものであることがわかりました。


日本の文部科学省の多大な支援を受け開催実現に至りました今回のイベントでは、Dr. Hans Dietmar Schweisgut駐日欧州連合代表部大使とともに、坂東久美子 文部科学省高等教育企画課長から開会のご挨拶をいただきました。

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