留学生活のスタートに際して

学生向けの住居
 ドイツへ留学する場合には、部屋探しを自分でやらなければなりません。他の国にあるような大学の敷地内に学生寮を置くキャンパスシステムは、ドイツでは私立大学などごく一部にしかありません。
 大学町には好条件の住居が少ないことが多いので、部屋探しは早めにとりかかってください。部屋探しの注意点や物件広告の掲載場所は留学生課で確認してください。また、学生寮の住所と部屋探しをサポートする組織も聞いておきましょう。留学生課のホームページに基本的なアドバイスが掲載されている場合もあります。

住まいが見つかるまでの当座の宿泊施設
 留学予定の町に部屋探しに行く際には、部屋が見つかるまでの一時的な宿泊場所が必要になります。現地の宿泊施設の情報は留学生課またはインターナショナル・オフィスが提供しています。
 大学町には学生互助会やキリスト教系の互助会(Hochschulgemeinde)が部屋探し中の学生に格安な宿泊場所を提供している場合もあります。民宿には1泊朝食付き15ユーロの部屋もあります。ユースホステル(www.jugendherberge.de)は相部屋なら1泊12〜24ユーロで泊まれますが、宿泊利用にはドイツ・ユースホステル協会または国際ユースホステル連盟に加盟する他の協会の会員であることが条件となります(ドイツの協会では26歳以下の年会費が12ユーロ)。

学生寮
 ほぼすべての大学町に学生互助会や宗教・民間団体が運営している学生寮があり、基本的に割安な寮費で部屋を提供しています(生活費と学費参照)。
 一人または二人用のアパートやフラットシェアの部屋の場合もあります。家具付きであったり、割安でインターネット接続を利用できる場合もあります。多くの寮に入居者が共同で使用する娯楽室があり、有料の洗濯機も備え付けているところもあります。学生寮には空き部屋がないこともあるので、希望する場合は入学許可を受け取ったらすぐに申し込んでください。応募が早いほどチャンスは大きくなります。

学生互助会の留学生向けサービス
    学生互助会では、互助会の学生寮に入った留学生の新生活のスタートをサポートしています。たとえばチューターを用意し、役所の手続き、ルームメートとのトラブル、学業や余暇についての質問といった日常的なサポートにあたっています。寮費に共済費、健康保険の仲介、食器やシーツなどをパックにしたサービスもあります。費用はサービスの内容により月185〜358ユーロとなっています。また、学生互助会ではホームページで留学生向けの情報も提供しています。www.internationale-studierende.de

民間の住宅物件市場
 大半の学生は民間の住宅物件市場で住まいを探します。物件としては、アパート(シェアなし)、WG(ヴェーゲー)(フラットシェア)の部屋、間借りがあります(賃料については「生活費と学費」を参照)。WGはひとつの住居に複数の学生が住み、家賃や電話・インターネット接続の基本料金を共同で負担します。間借りは、その住宅の借り手が住宅の一部をさらに別の人に貸すものです。部屋探しは、母国で始められます。家具付き賃貸住宅の斡旋業者や住宅情報サイトには、以下のように、学生向けの物件を専門とし、インターネットで仲介しているところがあります。

www.mitwohnzentrale.de
www.homecompany.de
www.studenten-wg.de
www.studenten-wohnung.de

この方法で住居が見つからない場合には、渡独して現地で住まいを探す必要があります。ほとんどの物件情報が日刊新聞(たいていは土曜版)、タウン情報誌、学生新聞に掲載されています。条件の良い物件はすぐに決まってしまうので、こうした情報誌は最新版をできるだけ早く入手しましょう。大学では、学生自治会、カフェテリア、または特定の「掲示板」"Schwarze Bretter"などに空き予定の住宅・部屋の情報が張り出されます。
また住居探しを専門の不動産屋に委託することも可能です。ただし、最高で家賃3ヶ月分の仲介手数料がかかります。

賃貸料について
  ドイツでは賃貸料の表示が統一されていません。料金比較の際には、表示額が“Kaltemiete”(暖房費別=住居の使用に対する基本賃貸料のみ)と“Warmmiete”(暖房費込み=基本賃貸料+水道代、道路清掃費、ごみ収集費などの付帯費用)のどちらであるかに注意する必要があります。

学習計画
 ドイツへの留学には、自発的に学ぶ力が要求されます。履修規定では学業計画に関して学生に裁量を委ねています(とりわけ総合大学での学業がこれに該当)。これは、自主性と自制心を高くもたなければ、学業の目標を達成できないということでもあります。このため大学の学業についてあらかじめ入念に調べておくことが重要です。

履修規定と講義要綱
 学業をスタートするにあたっては履修規定と試験に関する規定にじっくりと目を通すことが肝心です。一部はインターネットでも公開されており、留学希望の大学から取り寄せることも可能です。どの大学でも学期ごとに全科目の授業をリストアップした講義要綱を発行しています。学部や学科ごとに詳細情報付き講義要綱(KVV)を発行する場合もあり、最近は多くの大学がこれをインターネットで公開しています。この詳細情報付き講義要綱にはゼミ、講座、講義の詳細情報、学期前の予習に役立つ文献リストが掲載されています。
 授業の直前の変更は学部の「掲示板」に掲載されます。ここには、登録が必要な特定の授業の参加者リストも掲示されます。

アドバイスとサポート
 学期はじめにはすべての新入生向けのオリエンテーションが開かれます。学生自治会と学部学生組織が主催するこのオリエンテーションでは、大学や施設、履修コースのシステムについての貴重な情報が得られます。
 また、外国人の新入生向けに留学生課のオリエンテーションも開催されます。これは大学での学習計画にとって非常に重要なので、必ず出席してください。このオリエンテーションの案内状は大学入学許可証に同封されます。
 専門課程に特化した質問がある場合には、ためらわずに学部の総務課や学部学生組織の学生相談室などの担当部署を訪ねましょう。履修コースの変更、学業の計画、男女共同参画など学業に関する全般的な質問は全学組織の学生相談センターが担当します。
 独自のサポートプログラムを用意している大学もあり、外国人の新入生が大学や新しい土地に馴染めるようドイツ人学生がサポートにあたっています。大学にこのプログラムがある場合はぜひ利用してください。問題の多くがすぐに、そしてたやすく解決するはずです。

学生生活
 大学は勉強だけではなく、自由時間を楽しめる場でもあります。各学期のはじめには学生自治会と学部学生組織主催の新学期パーティーが開かれます。サッカー、ヨット、ヨガといったスポーツ活動も人気があり、たいがい無料で参加できます。芸術的な活動では、劇団、合唱団、オーケストラ、大学放送局などがあります。学部学生組織には、お酒と専門談義を交わし合う定例会"シュタムティッシュ(Stammtisch)"を設けているところもあります。
 大学の外でも、ドイツ各地で多彩な文化・レジャー活動が楽しめます。日程や情報は日刊新聞、町の情報誌、学生新聞に掲載されます。留学生課には、とくに留学生に向けた特別企画(日帰り・週末旅行、交流パーティー)を掲載したプログラムを発行していることもあります。

宗教コミュニティー
 大学のある地にはたいていプロテスタントとカトリックの大学コミュニティーまたは学生コミュニティーがあります。大きな大学ではキリスト教以外の宗教グループもあります。これらの大学・学生コミュニティーも異文化・異宗教との交流への関心が深く、その多くは異宗派の信者に対して門戸を開いています。
 大学コミュニティーではミサを執り行い、パネラーを招いてパネルディスカッションを開催するほか、様々なレジャー活動も企画しています。こうした情報は各コミュニティーのホームページや大学の講義要綱に掲載されています。電話帳の「教会」の項に連絡先を載せている場合もあります。