ドイツ滞在の手引き
付録A パソコンの日本語環境について補足
付録B コンピュータ関連で必要と思われるもの (1. 4節補足)
付録C 語学研修についての体験談
付録D 部屋探しについての補足
付録E ビザ (滞在許可) 取得についての補足
付録F DSHについての体験談
付録H 大学院共同コロキウム 補足 ベルリン自由大学化学専攻
付録I インターネット接続の設定の一例
付録J 運転免許書換えについての補足

付録A パソコンの日本語環境について補足

日本語パソコンに不具合が生じた場合に備えて、産総研が開発したKnoppix(CDから起動可能な日本語OS、つまり、ドイツのパソコンで、日本語環境 が使えることになる)などを持参されると、もしもの時に役に立ってくれるかもしれません。このKnoppixはUnixベースのOS (正確にはLinuxのdistribution) ですが、基本的な使い勝手はWindowsとあまり変わらないような気がします。このKnoppixに関しては、私のHP(http://www.geocities.jp/yurukio/index.html)の関連リンクにある「古関助教授」のHPに詳しい情報がありますので、興 味のある方は、ご覧いただければと思います。実は、私自身、こちらに来てすぐに、Windowsがウィルスにやられてしまい、その際の応急措置をこの Knoppixで行なったのがきっかけで、現在は、CDの内容をHDにコピーして、日々の作業を行なっています。このKnoppixには、ブラウザも付属 しているので、ブラウジング、メール処理程度であれば、全く問題なく作業できます。ちなみに、私のHPも、画像の処理等を含めて、すべて、Knoppix 上で作業をしています。

(2004年度奨学生 T/ドレスデン工科大学)

付録B コンピュータ関連で必要と思われるもの (1. 3節補足)

コネクタの形状や、電源アダプタ、変圧器のタイプetc... 、購入するときは店員さんに相談してください。

(イ)コンピュータ本体
220Vに対応しているもの : 注意事項としては、たとえコンピュータ付属の電源アダブタに「240Vまで大丈夫」と表記されていても、コンピュータ本体のマニュアルを読むと「外国の電 圧では使用するな!」と書いてあることがあるので注意してください。その場合は変圧器を必ず使用してください。これから新たにコンピュータを購入するとき は店員さんに相談するか、メーカーに直接問い合わせてください。

(ロ)周辺機器

  1. モデム:電話回線を使用してプロバイダ経由でネットワークに接続するときに必要(コンピュータに内蔵されている場合は不要)。
  2. Ethernetカード(LANカード):IPアドレスをもらい、自分のコンピュータをLANにつなげるときに必要(コンピュータに内蔵されている場合は不要)。
  3. WirelessLANカード:大学がワイヤレスのLANを導入している場合には便利(コンピュータに内蔵されている場合は不要)。
  4. プリンタ(ハンディタイプのプリンタ、レーザプリンタなど。必要に応じて)。


(ハ)電源、ケーブル類
  1. 変圧器(トランス)(230V ---> 100V):コンピュータや周辺機器が日本仕様(100V)のものは変圧器が必ず必要。
    • OA機器対応のものを選ぶ。
    • 自分のコンピュータと周辺機器のワット数の合計よりも、すこし余裕をみて選ぶとよい(購入する場合は店員さんに相談してください)。

  2. 電源コンセント(日本仕様の電源タップケーブル):変圧器を使用する場合は長さが違うものが数本あると便利。
  3. 電源プラグ形状変換コネクタ(日本→ドイツの形状に変換するタイプ):
    日本のプラグの先につけて、ドイツのコンセントに差し込めるようにするための変換コネクタ(多めにもっていくと便利)。
  4. 電話機用形状変換コネクタ:
    ドイツは電話のモジュラの形状が日本と異なるため、ドイツ用に変換するコネクタが必要となる可能性がありますが、ドイツの電気店やT-Punkt(ドイツテレコムの支店)でも容易に購入できます。
  5. モデムセーバーあるいはモデムチェッカーと呼ばれるもの:
    電話線の変則的な配線を日本と同じように変換するもの。海外では、電話線の配線が日本と違うものがよくあります。


(ニ)ソフト類(コンピュータの使用目的によって異なる)
  1. OSのインストールCDあるいはリカバリーCD:基本ソフト:コンピュータ購入時についてきたCD/マシンの再インストールや復旧のときに必要なので絶対に持っていくこと。
  2. 各種ドライバ:ドライバとは各種周辺機器をパソコンから制御するためのソフトのことで、購入したときに、CDやフロッピーの形式でついてきます。再インス トールする時などには、ドライバも入れ直すことになるので必要です。しかし、最近は多くの周辺機器のドライバがメーカーのHPからダウンロードできるの で、この場合には必要ないかもしれません。

(ホ)その他
  1. コンピュータ、ソフトウェアすべての製造番号を控えておく。
  2. 保証書(あるいはそのコピー)。問題が発生したときの問い合わせの際に役立ちます。
  3. 一般にコンピュータや周辺機器は初期不良が多いので、出発間際に購入するのではなく少し早めに購入し、しばらく使って順調に動作することを確認してから持っていくことをおすすめします。


付録C 語学研修についての体験談

ここでは奨学生の語学研修時の体験談を記載します。

C. 1 ブレーメンのゲーテ・インスティテュートの場合

ドイツ語力についてはそれぞれ違い、それに伴って語学研修のやり方も違ってくると思います。以下はドイツ語を話すのも、聞くのも、書くのもかなり怪しかっ た筆者の体験に基づいて書きます。筆者はブレーメンのゲーテ・インスティテュート(以下、ゲーテ)で4ヶ月間の研修を受けました。

【どこで?】
語学学校としては、大学がやっているもの、ゲーテ、その他の私立の語学学校が考えられます。自分で選択する場合、どこが一番良いかを言うのは難しいので すが、この中ではゲーテが最も無難だと思います。これは他が良くないとかゲーテが一番よいという意味ではなく、ゲーテが講師、プログラム、事務方のバック アップ等一定の水準にあると言う意味です。また、DAAD奨学生が研修を受けているゲーテだと、受講者が世界中から集まっていて、交友関係や知見が広がる という利点があります。ただ、授業料がとても高いのが難点です。トラブルを防ぐためにも、事前によく下調べをする必要があるでしょう。また、奨学金プログ ラムに語学研修がついている人はゲーテでも研修を受けますが、都市、期間についてはDAADの方で決定がなされます。その他の方も、実際大学の授業につい ていくのはかなり大変なので、可能な限り、語学研修を受けたほうが良いと思います。

【ゲーテでの研修宿泊編 】
宿泊に関しては、事前に申し込めば、語学学校が手配してくれます。ゲーテの場合は寮、借り上げアパート、ホームステイなどで、大学の場合は大学の寮など が一般だと思います。語学研修つき奨学生はゲーテの寮に割り振られるのが普通のようです。部屋は個室が多いのでしょうが、ブレーメンで語学研修を受けた奨 学生は全員2人部屋でした。しかも、シャワー、トイレ、炊事場が各階しかも男女共用、電話線は引けないという劣悪な条件でした。寮が気に入らなかった場合 に退寮が可能かという問題ですが(語学研修つき奨学生の場合)、ブレーメンのDAAD奨学生は、筆者も含め、結構、退寮しました。この場合、寮費が2ヵ月 分事前にDAADからゲーテに支払われているので、最初の2ヶ月間の退寮にはゲーテは難色を示しますし、退寮後の家賃はすべて自己負担でした。しかし、次 の2ヶ月間に関しては事前に申請していれば、ゲーテに支払われる月額400DMを家賃補助として受け取ることが出来ました。ただし、これはDAADとゲー テに事情を訴えて認めてもらえたもので、個室など一定の条件を満たしている寮の場合は退寮が認められるかはわかりません。いずれにせよ、寮のことに限ら ず、問題点があったら、ゲーテの事務の方と率直に話し合ったほうが良いと思います。

【ゲーテでの研修クラス編】
ゲーテ到着当日、あるいは翌日にクラス分けテストがあり、それに基づいてクラス編成が行なわれます。これはだいたい妥当なものでしょうが、文法中心のた め、特に日本人の場合、適当なクラスに振り分けられないことも考えられます。クラスには様々な国からはもちろん、ドイツに暮らす外国人もいたりします。彼 らは一般的に、文法の知識とは関係なしによく話します。流暢かはわかりませんが、とにかく多くしゃべる人もいます。日本人は文法と会話力がアンバランスで あったり、早くしゃべれなかったり、控えめだったりして、クラスの会話についていけないことも考えられます。少なくとも筆者はそうで、テストの成績は良 かったのですが、会話などにはついていけませんでした。結果的には一つクラスを落としても多く話せる環境にあったほうが良かったと思っています。クラス分 けテストで面接もありますので、そこで会話力と文法力の適性を良く見てもらったほうが良いですし、クラス分け後も、難しいと思ったら申し出てクラスを替え てもらうのも良いと思います。これは皆結構やっていたので、遠慮したり恥ずかしがったりしないほうが良いと思います。

8月からの2ヶ月間は「高等教育を受ける外国人のためのドイツ語試験」(以下、DSH)対策クラスも開講されます。筆者はDAADからの指示でこのクラス に参加しました。DSHクラスはドイツ語レベルにあわせて2クラスくらい開講されるようですが、この2ヶ月間、DSH対策に特化した授業を受けます。ここ では2ヶ月間、DSH対策をみっちりおこなって、9月末にゲーテが作成したDSH試験をゲーテ内で受けることになります。授業自体はとても大変ですが、 DSHに合格するには効果的な方法だとも思います。また、ここでの内容はその後、大学でドイツ語を読んだり書いたりするのにとても役立ちます。ただ、その 分、会話練習が少なくなるという問題もありますが。ブレーメンでのDSHクラスはDAAD奨学生以外の人も参加していたので、語学研修つき奨学生以外の方 で、語学研修とDSH受験を考えている方は、DSHクラスが開講されているゲーテに問い合わせてみるのも良いかと思います。

最後に:語学研修の期間はドイツ語習得という面では確かに大変ですが、同時にいろいろな仲間が出来て楽しい時期でもあります。多くの友人を作り、その土地 について積極的にいろいろ体験するのが良いと思います。しかし、この時期はドイツ語のみに集中できる貴重な時期でもあるのでそちらのほうも気を抜かず大切 に!
(ベルリン自由大学 法律学専攻/K)


C. 2 CDCケルン(Carl Duisberg Centren Köln)での研修

Carl Duisberg Centrenは職業人養成と職業人の国際的交流を目的とした公益法人カール・デュイスベルク協会(CDG)の姉妹組織で、(出資者が)半官半民の語学学 校という点ではゲーテ・インスティテュートと同じです。ただ、CDGに付属した語学学校であるため、生徒の多くは、職業養成・交流プログラムの一環として 語学研修に来た人や我々DAAD奨学生ないしその他奨学生といった「団体客」です。そのため、所属するクラスによっては、生徒の国籍のバリエーションが ゲーテ・インスティテュートより若干乏しい、ということがあるかもしれません。もっとも、CDCもゲーテ・インスティテュート同様 Freizeitprogramm (語学学校主催の娯楽プログラム) が非常に充実しておりますので、こういった場を利用して幅広い国際交流することができます。

・M氏(ケルン大学)の体験談
a)授業について
aa) クラス編成
クラスはレベルに応じて10段階に分かれており、初級(1〜4)・中級(5〜8)・上級(9・10)となっています。月によりますが、クラス構成員は10 人前後です。クラス分けは、初日のテスト(聞き取りと面接を含む)によって決定されます。進級は月末に行われる修了試験によって決まり、毎月クラス替えが 行われます。修了試験は、基本的に筆記試験(読解、聞き取り、文法・独作文)のみです。ただし、証明書 が発行されるレベルの試験の場合には、さらに面接試験が課されます。(語学能力証明書。CDCでは,レベル4でGrundstufe修了の証明書,レベル6でMittelstufe 1,レベル8でMittelstufe 2 修了(CDC的にはMittelstufe修了)、レベル10ではOberstufe修了の各証明書が取得できます。なお、Mittelstufe2 修了の証明書にはゲーテのZMP相当である旨が、Oberstufeの証明書にはZOP相当である旨が記されています)

bb)授業時間
月〜木曜日が朝8:45〜13:00まで、金曜日は朝8:45〜12:15までです。午後に授業はなく基本的には自由ですが、週に2回(クラスによっては 週3回)はMediothek(視聴覚教室)を利用した学習がスケジュールされています。この学習時間の運用は各クラス・先生によって随分と違いがありま すが、大半のクラスではMediothekの利用を生徒の自主性に委ねていました。ちなみに、Mediothekの開室時間は午後14:00〜17:30 (金のみ13:30〜)です。

cc)授業の質・講師の質
当然のことながら講師によってタイプや授業の進め方にバラつきがありましたが、授業の水準や講師の授業準備は一様に高いレベルで保たれ、ゲーテ・インス ティテュートに十二分に比肩するものがありました。多くの講師は、ほぼ毎日、授業での不足を補うべく宿題を課しますが、宿題の答え合わせに授業時間の大部 分を費やす等の「手抜き」をする講師は皆無だったようです。また、講師の質を確保するため、講師の授業運営についての詳細なアンケート(匿名)が毎月末実 施されていました。もっとも、「質」の確保には授業運営の画一化までは含まれていないようで、例えば、「授業中における辞書の参照を勧める、あるいは禁止 する」といったことについて、講師間でバラツキがあるため、その違いで生徒の側が戸惑うということもありました。

dd)DSH対策
時期とクラス構成員の希望に左右されますが、基本的にはレベル8(Mittelstufe最後のレベル)で行われます。それ以外のクラスでは通常の授業で す。ただ、クラスの変更には比較的柔軟に対応してくれます。通常の授業を受けるためにクラス変更することや、DSH対策のためにレベル8クラスに転入する という希望が通ることも珍しくありませんでした。(CDCケルンでは、早い段階で、DAAD奨学生を対象としたDSH準備についてのガイダンスが実施されました。ここでは、DSH試験についての概要と目標到達レベル、そして、留学予定大学でその奨学生がDSHを必要とするか否かについての案内がありました。ただし、大学によってはDSHではなくともそれに類似する語学能力試験を独自で実施している場合がありますので、なるべく早い段階で個人的に情報収集しておくことをお勧めします!)
9月のDSH直前期には、生徒の希望を受けて、DSH対策専門の特別補講が午後に無料で行われました。ここでは、ケルン大学のDSHに携わっている語学コース担当者を講師として迎え、ケルン大で実際に使用されている素材を使っての授業が行われました。

b)CDCケルンの施設
aa)Mediotek
コンピュータ・ルームを合わせ全部で3部屋ですが、実際にはそのフロア全体が自習室となっているため事実上6部屋です。教材は種類豊富で、授業用の聴覚教 材に限らず、有名どころの市販教材はある程度網羅しています。教材は原本が揃えてあるという形ではなく、そのコピーをファイルしたものが開架されていま す。コピーは自由に持ち帰ることができるようページ毎に複数用意されているので、原本のみが開架されているよりもむしろ使い勝手はよいでしょう。聴覚教材 はテープが中心であるため音質の悪さは否めません。ただ、ドイツ語の聞き取り訓練という目的にとっては不足はないようです(もっとも、聞き返す都度巻き戻 さねばならない手間は煩わしいものがありますが・・・)。
映像教材は極端に少なく、それを再生するビデオデッキも一台しかありません。そのため、利用者はかなりわずかで、利用する場合も映画鑑賞が主でした。

Mediothekには、学習アドバイザー的な人物が常駐しています。彼らは、教材の所在がわからない場合はもちろん、自分にはどの教材が適切なのかについての質問にも答え、当然、文法やテキストの内容で解らない箇所があった場合の助言も与えてくれます。ちなみに、Mediothekには冷房がないため、真夏は非常に不快です。CDCケルンにおける主戦力は扇風機でした。

bb)CDCケルンでのパソコンとメールの利用
CDCケルンのPCは、そのほとんどが語学自習用(主に文法演習用)で、メール専用端末は2台のみです(ですから、休憩時間などは比較的混み合います)。 また、ネットサーフィンはいずれのPCも原則禁止です。メールの利用についても、CDCケルンの生徒全体で1つの共有アドレスを使用するという原始的な方 法で、個人独自のアカウントを取得することはできません。もっとも、フリーメールのホームページに限ってはその利用が可能となっていたため、メール利用者 のほとんどはHotmail/ YahooMail等を使用していました。とはいえ、これらのパソコンではアルファベットしか表示されませんので、我々にとっては外国人の友人とのメール のやりとり以外の活用法はありませんでした。

※ケルンのインターネット・カフェ
ケルンではインターネット・カフェであっても日本語入力できるところは皆無に等しく、読むことができるPCを設置しているところも比較的少数です。その 意味では、日本語でのメールの送受信(特に送信)というのは、個人的にインターネット接続環境を持っていない場合には、かなり厳しいものがあります。

ちなみに、私は、自分のノートPCを行きつけのインターネット・カフェに持っていきLAN回線に直結させてもらって日本語メールを書くか、あるいはロー マ字郵便局(http://webmail.to/romaji/)やLangoo(http://www.langoo.com/)といったHPを用い て日本語メールを書きました。

c)語学研修期間の生活配慮
aa)CDCのサポート
CDCの先生や事務の方は皆とても親切で、対応はとても迅速です。DAADの奨学生(他国のDAAD奨学生もあわせて15〜16人くらい)を集めたガイダンスもしばしば開催されました。
初日のガイダンスでは、定期券の購入方法について説明があり、そこで月の小遣い(Taschengeld) (410Euro/月)と教授との面談のための交通費を受け取りました。両方あわせて、およそ530 Euroだったと記憶しております(なお、月々のTaschengeldの受け取りは、毎月手渡しでした!)。さらに、住民登録およびビザ取得に必要な書 類などのガイダンスを受けました。もし困ったことがあれば気軽に相談されるとよいと思います。また、CDCにチューター役として存在する Zivildienstの方々からも日常雑事に関わるアドヴァイスを受けることができるでしょう。
住民登録は、CDCの職員が代行してくれました。
ビザの取得は、職員が同行してサポートしてくれます。(日本人の場合、この際、即日発行で1年の滞在許可がおりました)。

bb)住環境
DAAD奨学生の場合、ホームステイかWohngemeinschaft(一軒家でキッチン・バス・トイレを共有しての共同生活)がほとんどです。 Wohngemeinschaftの場合は、DAAD奨学生同士で住む場合が多かったようです。私の場合は日本人2人・中国人2人の計4人(いずれも DAAD奨学生)での共同生活でした。また、ある老夫婦宅にホームステイされた奨学生の話によれば、彼女の部屋には、「バス・トイレ・キッチン・テレビ・ 電話・家具等が一式揃っていて、大きな部屋で誰に気兼ねすることなく自由に使えた」そうで、「ホストファミリーもとても親切で、あれこれ世話をやいてくれ るので、寂しい思いをせずに済んだ」らしいです。全体的に住環境は良好のようです。
住居が気に入らなかった場合のクレームもCDCは受け付けていた模様です。私の友人も途中で住居を変更していました。生徒の住環境向上を目的として、毎月末に書かされる授業評価のアンケートのなかに住宅についての質問項目もあったと記憶しております。

cc)語学研修期間中の保険
普通はドイツに到着して1週間ぐらいで、DAADから保険証(語学研修開始〜留学期間満了:翌年9月30日)が送られてくるはずです。しかし私たちはドイ ツに到着して1か月経過してもDAADから保険証が送られてきませんでした。その場合はDAAD本部(ボン)の日本人奨学生担当の方(Frau Michels)に問い合わせ、すぐに保険証を送ってもらってください(先方が忘れているということもあるので確認が必要です)。ドイツに到着して早々、 気候や環境がかわることもあって、カゼなどをひくことが多いようです。そのため保険だけは早く入手されることをおすすめします。問い合わせに時間がかかる 場合や言葉の問題などで困る場合は、語学学校CDCの事務の方にお願いして先方に連絡をとってもらうという方法もあります。
あと日本のDAADの奨学生は、韓国のDAADの奨学生と同じ担当の方なので、彼等の動向もチェックしておくといいかもしれませんね♪
(ケルン大学/M氏)

・A氏(2004年度奨学生/Bochum大学)の体験談

ケルンのCDCにて4ヶ月間、語学研修を受けました。

a) 語学研修開始時
語学研修開始から数日後に奨学生を対象としたオリエンテーションがありました。その際に、銀行に出向いて口座を開設してくるようにと連絡を受けました。

初回(6月分)の小遣い(Taschengeld)は語学学校から手渡しでもらい、口座番号は語学学校からDAADに伝えてもらいました。(O氏(TU Darmstadt)の話では、did-Frankfurtでの研修でもオリエンテーション時に各自銀行口座を開くよう指示があったようです(2004年度)。)ドイツ語は皆無でしたが、銀行口座の開設(私は Dresdner Bankで行ないましたが、Deutsche Bankなど他の銀行で開設している奨学生もいました)に関しては何の問題もありませんでした。ビザ(滞在許可)に関しては4ヶ月(語学研修期間)のビザがおりました。1年間のビザがおりた奨学生もいました。区役所の担当官によってまちまちだという話も聞きました。私はケルンから大学のある町に引っ越す前にビザの延長手続きをしに行き、仮ビザのようなものをもらいました。よって、引っ越し後、再度、区役所で正式にビザの延長手続きをしました。

b) 住居に関して
住居に関してはホームステイでした。ホストファミリーは非常に親切でした。住居から学校まではSバーンで30分ぐらいでした。ホームステイ以外には学校が借り上げているワンルームのアパートのケースもあるようです。どのような住居になるか(住居の善し悪しも含めて)は運だと思います。途中での変更も可能だと聞いていましたが、開いている物件があまりなく、友人が学校の事務に相談した時、話は聞いてくれますが、なかなか実際の変更は難しいように感じました。その年の学生の人数(込み具合)によるのかもしれません。

c) 授業に関して
授業の質に関しては、私のクラスが入学に際しドイツ語を必要としない学生ばかりでしたのでよく分かりませんが、先生はとても親切でした。ビザ申請や住民登録の時に、ドイツ語に自信のない方は自分の要望を文章にして先生に文を訂正してもらってから区役所に行かれると、もし意図が通じ無かった場合はその紙を見せて理解してもらうことが出来ると思います。

d) インターネット環境
パソコンに関しては台数が学生数に対して非常に少なく、休み時間にはいつも誰かが使用している状況でした。端末によってはネットサーフィンが出来ないものもあり、非常に不便でした。また、プリントアウトも出来ないことがありました。これらは、おそらく、今でも改善されていないと思います。ネットカフェはケルン中央駅周辺にもいくつかあります。また、Neumarktと言う駅の近くには日本語が入力出来るネットカフェがありました。

e) 生活費に関して
生活費に関しては、小遣い(Taschengeld)内で充分生活できると思いますが、当然ながらクレジットカードや各種キャッシュカードを準備されてからドイツに来られることをお勧めします。ケルン市内ではあちこちにこれらのカードが使用出来る現金支払機がありました。

最後に、なかなか日本のように物事が進みませんので、住民登録、ビザの申請、延長、語学研修修了後の新たな住居の確保など早め早めに行動されることをお勧めします。特に、語学研修後の新たな住居に関しては都市によっては見つけるのが大変なようです。
(Bochum大学 /A氏)

C. 3 CDCドルトムント(Carl Duisberg Centren Dortmnd)での研修

a)授業について
aa)クラス編成
授業ですが、非常に簡単な内容のクラス分けテストによって8クラスに分けられ、日本人奨学生はすべて最上位クラスの8に入れられました。ゲーテの中級2に 相当するレベルです。本当は9と10、つまり上級クラスもあるはずなのですが人数の関係上、それ以上のレベルの人も8に押し込まれてしまいました。どの語 学学校でも大抵上級になればなるほど生徒が少ないために、こうした現象は頻繁に起きることで、今年もCDCドルトムントで同様のことが起きる可能性は高い と思われます。特にCDCドルトムントではゲーテと違って、二ヶ月間講師もクラスもそのまま持ち上がるため、講師の当たりはずれも含めて、一度軌道を外れ るとなかなか修正の効かないところがありますから、問題を感じたら早めに動くことをおすすめします。

bb)授業内容とMediothek
授業内容は文法とDSH対策がほとんどでした。DSHなしで2年間在籍可能で、学位獲得を目指さない奨学生の場合は、日常会話の訓練という意味ではかなり不満を感じるかもしれません。
コースによって違う可能性はありますが、うちのクラスでは週に6コマ(45分単位)Mediothekで勉強するよう指示されました。Mediothek に、何コマ通ったかのチェックリストにサインをする講師がいて、これを月末に提出することになります。これが、月末のテストや講師からの授業評価などとあ わせて、修了時にもらえるCDCからの証明書の評点に反映されるようですが、ゲーテの資格試験に比べればドイツの大学での認知度はかなり低いものです。 Mediothekの設備は、コンピュータは台数が少なくしばしば満員、語学テープは重ね取りで音声が重複していて聞き取れない、ビデオ教材が皆無などお 世辞にも充実しているとは言えないものでした。

b)住環境
住宅ですが、ほとんどの生徒は学校の建物の2階以上にある寮に、個室、バス・トイレは2人共用、キッチンは階共用で住むことになっていましたが、部屋不足 から、一番上のクラスの生徒の多くは寮以外の、CDCが手配した部屋に割り当てられました。CDCが自分で借り上げたアパートの一室やホームステイなど、 様々なパターンがあるようです。ネットを使うための電話線は、寮を含め引くことは出来ません。

c)CDCドルトムントのサポート
授業時間や事務のシステム、インターネット環境などについてはケルンとほとんど変わりません。住民登録のガイダンスの時に提出した書類でなぜか滞在許可ま で同時に取れてしまいましたし、Postbankの銀行口座開設もやってくれました。奨学金の受け取りは別にDresdner Bankでなくてもいいそうなので、こうしたサポートは有難かったです。Taschengeldの受け渡しもスムーズでした。

ただしコンピュータはケルン同様メール専用端末に乏しく(1台)、しかもいつも誰かが使っているので、自分でネットカフェを探してそこに行かざるをえませ んでした。DAADについてもやはり、健康保険がなかなか送られてこないということがあって、メールで催促してようやく開始後20日くらいで送られて来ま した。
(ベルリン自由大学/O氏)

C. 4 did-deutsch in deutschland (Berlin) での研修

a)語学学校変更の経緯
初め、DAADからはドルトムントの語学学校を指定されました。が、語学研修期間中にベルリンでの学会参加が決定しており、ベルリン自由大学の研究者に会 う予定もあったので、ベルリンで語学研修を受けたいという旨、Yさんを通してお願いし、ベルリンでの研修が可能になりました。

b)語学学校の概要
DAADで指定された語学学校はdid-deutsch in deutschlandでした。学校そのものについての情報はおおよそhttp://www.did.deに出ています。

c)授業について
aa)クラス編成と授業内容
DAADの奨学生は全部で30人くらいいたでしょうか。初めに5、6枚からなるペーパーテストを受け、DAAD奨学生中心に構成されるクラスが編成されま した。私はその中のもっとも初歩のクラスで学びました。何回か出入りはありましたが、常に1クラス10名前後でした。講師の質は、ただテキストをこなして いるだけの講師もいたものの、概してよかったです。テキストはTangramというものを使いました。他にも講師が準備してきた教材を使いましたが、この 学校の方針なのか、ロールプレイングによる学習が多かったように思います。週に3回、2時から2時間の課外学習時には講師が一人ついており、内容について 質問することができました。コンピュータは10台近くおいてあり、メールもインターネットも使用可能でした(それでも授業終了時には列ができていました が)。自分のパソコンを持っていれば、LANケーブルで接続することもできました。

bb)クラスの雰囲気と課外活動
私のクラスの人たちは理系の学生ばかりで、研究上ドイツ語力が特に必要とされていないこともあり、雰囲気は妙に緊張感のない、楽しげなものでした。クラス みんなの国籍が違っていたこともよかったです。ドイツ語力の向上はさておき、一緒に見物に出かけたり、郷土料理もちよりパーティーなどもあり(これには講 師も参加した)、ずいぶん仲良くなれました。このように、クラスそのものは大変楽しくて、小学校時代に戻ったような感じでした。

d)住環境
住まいはベルリンの中心、語学学校のある場所からStrassenbahnで40分ほどかかる場所にあり、通学の便はあまりいいとはいえませんでした。 が、部屋は個別で、キッチン、トイレ、バス、家具、テレビつきで、私が今住んでいる安アパートよりもよっぽどよかったです。

e)語学学校のサポート
語学学校の秘書による住民登録や銀行口座開設についてのサポートは少なかったです。おおよその説明はしてくれましたが、あとは自分たちでどうにかする必要 がありました。住民登録は書類をばっちりそろえていったので、問題ありませんでした。銀行口座開設時の話ですが、私はドイツ語がほぼ不可能な2人と一緒 に、ベルリンのDeutsche Bankに口座を作りに行きました。運良く英語を話せる銀行員がいてさほど問題なく作れましたが、他のドイツ語がほとんど不可能な人が別の日に行って、そ の銀行員がいなかったために、別の日に出直しを命じられていました。語学研修中私が経験した生活上の問題は、おおよそドイツ語力のなさに起因するものだっ たので、特筆することはないかもしれません。
(ルール大学/Y氏)

C. 5 did-deutsch in deutschland (Frankfurt a.m.) での研修

ここでは、did-Frankfurt a.m.の体験談としてはもちろん、それだけでなくTestDaFおよびDSHが必要な奨学生に必要な情報が多く含まれているとおもいます。そのため、T氏のメールをそのまま掲載することとします。

【以下、T氏のメール】
授業はTestDaF向けの特訓コースでしたので、毎日問題演習ばかりで、まるで日本の予備校の講習のようでした。時には退屈を感じることもありました が、ともかくも毎日雑多な記事(主に自然科学系)を読まされましたので、語彙力は増したと思います。またテキストの速読の練習になりました。

また読解だけではなく、幅広いドイツ語能力の向上にも努めました。ヒアリングは学校からCDを借りてダビングして練習したり、しゃべる方はスティ先のおば さんがおしゃべり好きなので時々2〜3時間話し込んだりして、まだまだ上達したとはいえませんが、会話能力の向上にも努めました。また最近はドイツ語で メールを書く方が多いです。

クラスメートの印象ですが、最初は20名ほどおりましたが、だんだんと減っていき(一週間や二週間単位の参加者も多かったため)、今は8名程度です。残っ たメンバーは皆DAADの年間奨学生ですが、授業で習ったことの吸収力やテスト前の集中力などは非常に高くこちらも大いに刺激を受けました(今はテストが 終ったため、とてものんびりしていますが)。

また体が丈夫なのもDAAD奨学生の特長だと思いました。ともかく頑丈です。

今回DAADから指定されたのはdidですが、ゲーテと比較しますと、ここの語学学校の特色は(1)基本的に全ての生徒をホームステイさせていること、(2)月水金と火木には異なる講師が教えに来ること、の二点だと思います。

(1)についてですが、これは当然のことながら、生徒によって当たり外れがかなり大きいといわざるをえません。学校とスティ先の距離も個人によって相当差 が生じますし(例えば学校まで徒歩20分足らずの学生がいる一方、電車を乗り継いで一時間半以上はかかるダルムシュタットから通っている学生もいます。そ のため定期代も個人差が生じますが、しかしTaschengeldは同額という事態を招いています)、多くのスティ先は基本的には親切ですが、細かい問題 は生徒とスティ先が個別につめる必要が往々にしてあり、例えば洗濯などは1〜3ユーロ程度要求される生徒が多くいる一方、無料で自由に使える場合もあり様 々です。

個人的には、マインツの寮には10月1日12時過ぎにならないと入居できないといわれたので、26日のコース終了後も滞在させてもらえるようにスティ先と 交渉しましたが、その際一泊いくらと切り出されて当惑しました(当地には同様の問題を抱える生徒が他にもいますが、金額を要求された例をこれまで耳にしな かったので)。数日間粘って交渉した結果、結局、コース終了後も何とか荷物を置かせてもらえるようになりましたが、結構骨が折れました(ドイツ語会話の練 習にはなりましたが)。

もちろんドイツでの生活に馴染むという点ではホームステイは大きなメリットを持っていますが、勉強以外の面で時間や労力を取られることが往々にして生じるという大きなデメリットも伴っているのではないか、というのが率直な感想です。

(2)についてですが、講師が毎日変わるというのはいいアイデアだと思います。生徒の側に立ちますと、授業にあきませんし、宿題も2日間の猶予が与えられ るので、予習・復習の面で助かりました。また講師同士も意識的・無意識的に競争させられているようなので、それはそれでいいことだと思います。このシステ ムについては全面的に賛成できます。講師の質はゲーテとほぼ同等でしょうが、専任の講師はかなり少ないと思いました。自分が配属されたのはMittel Stufe2でしたが、Mittel Stufe1以下では頻繁に講師が代わることもあったみたいです。また月火水の午後には自習室に専用の講師も待機しており、大いに助かりました。

コンピュータの状況についてですが、これは良好ではないかと思います。インターネットに接続できるPCは全部で15以上あり、時に混み合うこともあります が(特に週明けの月曜日)、午前中から開放しており、授業の休み時間に気軽にメールをチェックする生徒が多く見受けられました。当方のように語学学校の LANシステムに直接自分のパソコンを接続して利用することも出来ました(ネット環境の確立にはOさんの力を借りました)。

次にTestDaFですが、個人的な感想では、これはあまりいいテストであるとは思いませんでした。といいいますのは、これは明らかに理系を優遇している テストであると感じたからです。授業中の練習の時から強く感じておりましたが、テーマがかなり自然科学系に偏っており(本番のテストでも、読解では核廃棄 物再処理のテキストが、聴解ではREM睡眠と夢の関係が出ました)、日本人の文系の学生にはかなり不評でした。これではオール5で合格するのは至難の業と いわざるを得ません。評点3でも合格すればDSHの代替と認められる可能性のある理系の学生と比べると明らかに不利です。

理系寄りのテーマ偏重もさることながら、TestDaFが目標としているドイツ語能力が今ひとつ鮮明でないことは大きな問題だと思います。このテストの最 大の敵は時間です。極めて限定された時間の中で最善を尽くすしかないのですが、問題の作り方と時間設定からは、情報処理能力を求められているのか、論理的 思考力を求められているのか、ドイツ語やドイツに関する知識の広さを求められているのか全く釈然としません。そのため、ごった煮の印象は拭えません。

その他にも、Muendlichのテストはテープに規定の時間吹き込むというものでしたが、これで本当にコミュニケーション能力を測れるのかは大いに疑問 ですし、そのMuendlichのテストの施行方法も含めて、全体的に手際が悪く、また問題や解答用紙にもミスプリントがいくつか散見されたことなどは問 題視すべきでしょう(試験会場は録音機械の都合上、空港のルフトの訓練所でした)。

ここの学校のLeiterによると、去年まではZMPを取得している学生に限り、DSHを受験できるようにアレンジしていたそうです。今年その規定を廃止 し、TestDaFを課したのは果たして良かったのでしょうか。個人的にはマインツ大学の語学研究所とも相談して、冬学期後にDSHに挑戦してみるつもり です。
(マインツ大学/T氏)

付録D 部屋探しについての補足

【ドレスデンの住宅事情】
基本的には、「空き」が多いので、部屋だけなら、すぐ見つかるでしょう。しかし、1年や2年の滞在となると、家具付を探したいものですが、そうなると、適 当な物件がありません。WGなら、多少、家具付が存在するようですが、1人部屋で、家具付という物件を探すのは難しいようです。

ドレスデンの場合物件そのものは余っています。家具をくれたり、貸してくれたり、住居を調えてくれるのを手伝ってくれる人がいれば、比較的安く良い物件を手に入れられるでしょう。

付録E ビザ (滞在許可) 取得についての補足

【ハンブルクの場合】

滞在許可は地区ごとのOrtsamtで取ることになっています。申請は電話であらかじめ期日を定め、その日時に書類を一式そろえて出向きます。しかし外国 人が多いせいで、私は1ヶ月半以上先の期日を指定されました。入国の時点では3ヶ月しか滞在できないため、許可をもらうまでに不法滞在になってしまうケー スもあります。私はその点が不安で直接出向いて確認しましたが、ハンブルクではその間の空白期間については問題にしないとのことでした。また私は妻子を同 伴していますが、彼らの分の申請も一緒にできると思い期日を一つしか取りませんでしたが、係官に、本来は各人の期日が必要だと注意されました。親切な方 だったおかげか、一緒に申請できましたが、ご家族を同伴される方はその点にも注意されるといいかも知れません。ちなみに妻帯者の場合、家族全員の戸籍抄本 の写しとその法定翻訳が必要と外務省から聞いていたので持って行きましたが、ここでは必要なかったようでした。
(ハンブルグ大学 I氏)

【ケルンの場合(語学研修時)】
必要書類:

(ドレスデン工科大学 F氏)

【ドレスデンの場合】
Ausländerbehörde Dresdenにて取得。
必要書類:
  • 申請用紙(AAAで手に入れました。そうでなければ、一回窓口でもらわないといけないし、そのために番号札を引いて待たないといけない。)
  • 住民登録票
  • 保険証
  • パスポート、(ケルンで取得した)ビザ
  • 大学入学許可証(Zulassungsbescheid zum Studium)
  • 大学登録済み証明(Immatrikulationsbeshceinigung)
  • 財源証明
  • 賃貸契約書
ドレスデンでは、1ヶ月後に、出頭要請が来て、新しいビザが支給され、さらに期間が延長されました。
(ドレスデン工科大学 F氏)

付録F DSHについての体験談

F. 1 ビーレフェルト大学の事例

外国語としてのドイツ語(DaF)教育に力を入れているせいか、ビーレフェルト大学のDSHには特徴があります。簡単に紹介し、DSHについての情報量を豊かにすることに貢献したいと思います。
まず、DSHを受験するには、その3週間前に実施されるレベル判定テストの受験が義務づけられています。このテストはDSHとほぼ同じ内容ですが、難易度 がやや低く設定されています。このテストの結果に応じて、3週間、1学期間(半年)、2学期間(1年)の語学講習(テキスト代を除き講習費は無料)が課さ れます。3週間の講習は、目前のDSHを目指してのもので、基本的にはこの講習受講者のみがDSHを受験できます。講習は、過去の試験問題を使っての授業 が中心で、まじめに参加すれば、少なくともDSHへの心理的負担は解消されます。DSHの実施される少なくとも1ヶ月前(DSHは10月、2月、6月の年 3回行われる)に現地にいることが可能なら、このシステムを利用することで余裕を持ってDSHに臨めるでしょう。ただし、レベル判定テストの結果、半年も しくは1年の語学講習を課されることになると、留学計画に多かれ少なかれ支障が生じることは言うまでもありません。DAAD奨学生はDSHの資格なしに学 生登録ができるので、危険を冒してまで急いでレベル判定テストやDSHを受験する必要はないと思われます。
(ビーレフェルト大学 歴史学専攻/M氏)

F. 2 ミュンヘン大学の事例

学生登録のための語学試験については、バイエルン州は特に厳しいようです。ミュンヘン大学に関しては次の3つのパターンがあります。すなわち、
(1)3月 か9月のDSH試験を受けるか、
(2)ゲーテのZOPを取得するか、
(3)Deutschkurse für Ausländer bei der Universität Münchenで最終試験に合格するかのいずれかです。
(ミュンヘン大学 哲学専攻/F氏)

付録G ドクトラント(Doktorand)

【学生(Student)とドクトラント(Doktorand)の違い:ベルリン自由大学化学専攻の例】

筆者はDSHを持っていませんが、ドクターアルバイトをする学生Doktorandとして認められました(後述参照)。しかし、同じベルリン自由大学 (以下、FU)でも、学部によって異なるみたいです。人によっては、DSHは持っていても、それだけではドクトラントとは認められなくて、さらに授業を受 けて、単位をいくつか取る必要があるなど様々です。

「学生と認められること」と「ドクトラントと認められること」は全く別のことです。DSHを持っていれば、在籍枠があればたいていは学生になれます。た だし、ドクターアルバイトをするには、博士号取得資格許可(Zulassung zur Promotion)というのを得ないといけません。要は、日本で取った修士号をドイツでそれ相当の学歴として認めてもらう手続きです。これを通過しない 限り、ドクターアルバイトはできません。博士号取得資格許可の条件は各自、まず受け入れ先の教授、次に学部に問い合わせてみた方がいいと思います。(筆者 の場合は、ドイツの受け入れ先の教授が、筆者が日本にいた頃から気を利かせてくれ、修士を終えたらすぐに、修士の成績証明書及び修了証明書を送るように、 と言われ、実際そうしました。彼曰く「Just formalityだから、心配は要らない。」実際筆者の場合は、いとも簡単に得ることができました。)しかし、日本で最終的に博士号を取得するつもり で、ドイツで修了予定がないのなら必要ありません。

DAADを通れば、普通は自動的に学生の身分をもらえるので、2年間くらいで帰るのなら、DSHは必要ありません。しかし、学生証がなくても(=学生登録していなくても)博士号取得資格があれば、ドクターアルバイトはできて、博士号を取る条件を満たします。

筆者の研究室では、ドイツ人のドクトラントのほとんどは、学生証を持っていません。彼らに聞くところによると、学生証を得るか得ないか選択できるよう です。彼らは学生証を得るためのいくらかの額を払うよりは、払わない方が金銭的に得をすると考えているからです。学生証があって得をすることは、メンザと 通学定期券が安く買えることくらいで、通学に自転車を使えるような人なら定期券に関しては必要ないし、メンザが多少高くなってもそれで構わないそうです (2−6節参照)。

【博士号取得資格許可の実践編FU化学専攻の例】

筆者はこちらで博士号を取得したいと希望しているので、博士号取得資格を得る必要がありました。手続きで必要だったものは、イ.学科ごとの記入用紙(単 に研究テーマ名と自分の名前と教授のサインがいるだけだった)、ロ.研究計画書(半ページ。初めに3枚書いて教授に持って行ったら、書きすぎだといわれま した。文献のリファレンスもいらないと言われました。メモ程度でいいそうでページ半分くらいにしなさい、と言われました。英語でいいとも言われました。最 後に自分のサインが必要)、ハ.履歴書(英語。自分のサインも必要)、ニ.修士の証明書(成績証明書と修了証明書の英語版)、以上です。語学の試験の証明 書も必要、ときちんとした冊子には書いてあるのですが、「いらない」、と言われました。事務の方に、「いつ結果がわかるのですか?」と聞いたら、「来週に は届くはずだよ。」と言われました。ボンに送って会議をして結論を出すようなことをかつて聞いたことがありましたが、うちの教授が"Just formality!"と言っていたように、どうやらここの大学だけで結果を出してしまうのではないでしょうか。あとからボンの本部に伝えるかもしれませ んが。1週間後、事務の方が言っていたように、家に帰ったら結果が郵便で届いていました。宛名に「Herrn Master of Engineering 筆者の名前」と書いてあったのは、なんか笑えました。ですが、これは同時に日本で取った修士号が、ドイツでもきちんと同等レベルのもの(=ドクターアルバ イトできるものとしての資格)として認められた、ということを意味するものです。一枚の紙に、Antrag zum Promotionsverfahrenがwerden zugelassenと書いてあるので、申請が許可されたと言うことだと思います。
(ベルリン自由大学 化学専攻/I氏)

【博士号取得資格許可補足I FU法律学専攻】

筆者の場合は研究計画書を踏まえた上で受入教授と話し合って、申請を探ることにしました。最初に学部の博士号取得規定 (Promotionsordnung)を読み、許可を得るための条件を探ります。我々留学生の場合は規定では例外的に扱われることが多く、すぐには条件 をはっきりさせることは出来ません。そこで、日本でのDiplomおよびMasterの書類をボンにある機関Zentralstelle für ausländisches Bildungswesenに送り、これらの証明書類がその学部の規定を満たしうるかの判断を求めます。(こういうことを客観的にやるのがドイツらしいの ですが。)筆者は2ヶ月近く待たされた挙句にその結果が送られてきました。ちなみにこの手続は全て学部長の名前で行なわれていて、通知も学部長からの手紙 でした。FUの法学部での条件はドイツの司法試験を「良(befriedigend)」以上で合格していること、あるいは外国での同等の試験を同等の評価 で合格していて、かつドイツ民法・刑法・公法のうち2つの成績表(Leistungsnachweise)を取得していることとあります。また上記の条件 で評価が「良」であった場合は、同学部の「優gut」以上のゼミ成績表を取得する必要があります。

筆者の場合は、学部の単位取得をもって「外国での同等の試験」を「良」で合格したとの評価を受けました。したがって、あと必要なのはドイツ法の2つの成績 表と「優」以上のゼミ成績表となります。ドイツ法に関しては現在講義に出席していて、その教授に成績表について相談するつもりです。ただ、ゼミ成績表はゼ ミに出席していないためにこの学期では取れません。ここを何とかならないかと事務所に相談に行ったのですが、成績表を取って来ればそれでいい、の一点張り でした。これについては受入教授と相談することにします。また、学部長からの手紙には博士論文(Dissertation)の指導をする教授が誰かを学部 に知らせるようにとありました。

ゼミ成績表に関しても申請の際の提出書類の項に、「条件を遅れて提出する場合の提出を保証する書類」というのがあるので来学期にゼミを取るとして、その 前に申請を出すことも考えています。いずれにせよ、今後しばらくは受入教授と研究計画についてさらにつめることになります。

以上は法学部での例ですが、他の学部でも日本の学部と修士の成績をドイツの条件に振替える作業は同じだと思います。また、その他の条件で法学部以外は副専 攻を要求される場合がありますが、これについては実際必要なのかどうかを学部や教授に相談する必要があります。筆者の場合、ドイツ法はとるとして、ゼミ成 績表を日本の修士課程の成績で替えられないかもう一度聞いてみようと思います。

ボンの機関での審査は2ヶ月くらいかかりました。博士号取得の意思がある場合はとにかく審査だけしてもらうというのもいいのではないかと思います。この段 階は学部事務所で手続をしてくれると思いますし、指導教授の名前も求められませんでした。といっても事務所で受入教授の名前を連発していたので聞かなかっ たのかもしれませんが、筆者の知人の留学生は受入教授未定のままこの手続をしました。ただ、DAAD奨学生の場合は受入教授が決まっているので道義的に一 声掛けたほうがいいかもしれませんが、これは各人の判断でしょう。

博士号取得資格許可ですが、筆者は10月から動いていたにもかかわらず、申請の条件のとても厚い壁に阻まれて、今のところ身動きができなくなっています。 この博士号取得資格許可について若干補足します。まず、各大学の学部ごとに博士号取得規定があります。実際には博士号の種類ごとの規定でIさんの場合は 三つの専攻分野で一つになっています。筆者の場合はDr. jur.で法学部だけのものです。

まずこの規定に博士号取得資格申請のための条件があります。それがドイツの大学を出ていることを前提にしているので、我々留学生は日本での学業成績をこの 条件のなかのDiplom取得同等資格などに振替えるための手続が必要になります。この手続を終えて、その他の条件を満たしてはじめて申請できます。ちな みに筆者の場合はボンでの審査の結果、「国家試験(司法試験)を「良」以上で合格」のところを日本の学士および修士の成績で置き換えることができました。 そしてさらにドイツ法の成績表2つと「優」以上のゼミ成績表をもってこいといわれ、さらに最悪なことにドイツ法の成績表2つをもらうために普通の学生と同 じ条件で学期末試験を受けろ、と(講義担当の教授に)言われました。

それから語学に関しては何も言われていません。学部長署名の手紙でこれこれの条件を持ってくるようにというなかに少なくともDSHなど語学の条件はありま せんでした。マギスター・アルバイトの人たちはDSHを求められたということです。もし博士号取得資格申請の段階でDSHがいらないということになると、 奨学金が切れてもドクトラントになっていれば学生やビザの問題がなくなります。

FUのハンドブックをチラッと見る限りでは学籍登録との関係でDSHが必要となってくるのではと推測しています。FUの留学生は奨学金をもらっているか交 換留学である限り2年間はDSHなしで学生登録できるので、ひとまずは必要ないのではないでしょうか。法学部の博士号取得規定には語学試験については触れ られていませんでした。ハンドブックには学籍登録のところで語学試験が触れられていました。ひょっとして学部のほかの規定に出ているかもしれないので注意 深く探したほうがいいかもしれません。
(K氏の体験談をI氏が編集)

FUに限らずハンドブックStudienhandbuchが売られていると思いますが、これにはいろいろな情報が載っていて結構役に立ちます。FUの場合 はHPからも手に入りますが、ダウンロードが大変。CD−ROM付で諸規則などは電子情報で見られます。でも少し決断を要すような金額だったと思います。 でもそこからいろいろな情報が手に入れば安いかもしれません。
(ベルリン自由大学化学専攻/I氏)

【博士号取得資格許可補足II ライプツィヒ大学ソルブ語学専攻】

博士号取得規定を読むと、ソルブ学で博士号を取得するためには2つの主専攻あるいは1つの主専攻と2つの 副専攻を履修することが必要と書いてあります。(注;これは、ライプツィヒ大学文献学部で博士号を取得する場合です。ソルブ学だけに当てはまるわけではあ りません。)これはその分野で学位取得を目指す留学生(特に日本人留学生)には圧倒的に不利です。なぜなら、仮に日本の大学システムでソルブ学を専攻して 修士まで修了し、博士号を取得するためにドイツに来たら、どうしても新たにもう1つの主専攻あるいは2つの副専攻を取らなければならない。(「日本のたいていの大学では副専攻というのがないから、どうしても新たに〜」という意味で。)

筆者は学部でドイツ語学を専攻し、修士では言語学を専攻したので、前者をドイツ学(Germanistik)、後者を一般言語学(allgemeine Linguistik)として2つの副専攻に組み込んでもらえないか、と期待しています。我々の1つ上の代でバンベルクに行っている人で、あわてて博士号 取得のために日本学(Japanologie)を副専攻にしている人もいます。しかし私の場合、実際には副専攻の成績表云々という条件は必要ないようで、 博士号取得資格許可の申請はすぐにでもできるとのことです。そして、最終的に博士号取得を果たす際に、(1)2つの専攻について 口述試験(Rigorosum)を受ける(学部規則の主専攻×2に準じているのでしょう)、あるいは(2) Graduiertenkolleg に参加し、定期的に発表して研究するか、の2通りの方法があると教えてくれました。

博士号取得規定には ドイツ語能力の証明書も必要と書いてあります。これが DSH の合格証書でなければならないかどうかはまだ確かめていません。(当学部の規定によれば、Promotion の条件の1つとして、「ドイツ語をマスターしている(beherrschen)こと」があり、提出書類の1つに「ドイツ語能力の証明書」が挙げられています。)
(S氏の体験談をI氏が編集)

【博士号取得資格許可補足V フンボルト大学ドイツ学専攻】

フンボルト大学の哲学部でも博士号取得の条件は主専攻2、副専攻1 、あるいは 主専攻1, 副専攻2 です。もう少し詳しく書くと、主専攻では教養課程(Grundstudium)/専門課程(Hauptstudium)で成績表を4つずつ、副専攻では GS / HSで成績表をそれぞれ2つずつ取得する必要があります。ただしこれは厳密にはマギスター・アルバイト(Magisterabschluss)の条件で、 この条件を満たしMagisterを取得すると自動的に博士課程取得資格が許可されるということです。これがそのまま留学生に適用されるかは不明ですが、 少なくとも副専攻の単位取得は視野に入れておいたほうがいいのではないでしょうか。筆者の感触ではゼミで口頭報告Referatをしたりして成績表を取る ことは自体はとんでもなく大変なことではないと思いますが、面倒なことには違いないですね(とくに副専攻の場合テーマ的に博論とリンクしないでしょうか ら)。
(E氏の体験談をI氏が編集)

付録H 大学院共同コロキウム 補足 ベルリン自由大学化学専攻
これは、30人程度のグループで、と言っても教授が10人くらいいました。生化学関係は、ベルリンではこういったものが複数あり、ベルリン自由大学、ベル リン・フンボルト大学、ベルリン工科大学その他研究所でドクターアルバイトをしている学生が月に一度集まり、研究発表をすると言うものです。博士の研究 テーマを立ち上げるのに困難なことが生じている方々がもしいらしたならば、その方たちもこれを使ってみてはどうでしょうか?もしかしたら、道が開けるかも しれません。
(I氏の体験談をT氏が編集)

付録I インターネット接続の設定の一例
Deutshce Telekomから配布されるインターネット接続ソフト(T-Online Softwar)を日本語版Windowsのシステムにインストールすると、コンピュータに不具合が生じます。ここではT-Online Softwarを用いないインターネット接続方法の一例を紹介します。 T-Online Softwarを使わなくても他のプロバイダを使うなどいろいろなネット接続方法があると思いますが、私はT-DSL契約をしていたのもあって次のような 方法を取りました。ただし、WindowsXPを使用していてDSL契約している場合の方法です。

方法:
「コントロールパネル」、「ネットワークとインターネット接続」、「ネットワーク接続」の順で進み、「新しい接続」を選択して手動で広帯域接続のセット アップをおこなう。その際に必要なユーザー名はBenutzername、パスワードはPersoenliches Kenntwortを入力。Benutzernameは、
(Anschlusskennung) + (T-Online Nummer) + (#) + (Mitbenutzernummer) + (@t-online.de)
T-COMからもらった例をそのまま書くと、
例:
(A=Anschlusskennung, T=T-Online Nummer, M=Mitbenutzernummer)
Benutzername: AAAAAAAAAAAATTTTTTTTT#MMMM@t-online.de
です。Benutzernameは、ISDNやModem-EinwahlとT-DSL-Einwahlとでは違うようです。また、Windowsの違う バージョンを使っている場合も上に記した手順と異なります。それらの方法もT-COMにメールで問い合わせることで入手することができます。
(2004年度奨学生 S氏/ケルン大学)

付録J 運転免許書換えについての補足
ここでは、運転免許書き換えの際の必要書類および手続きの注意点について、各地ごとの情報をまとめました。

Bayern州
【ミュンヘン、エアランゲンの場合】
(1)日本の免許証、
(2)その免許証の翻訳(日本総領事館で18Euro)、
(3)パスポート、
(4)ドイツにおける住民登録証明、
(5)写真一葉
が必要です。

NRW州
【ケルンの場合】
(1)日本の免許証、
(2)その免許証の翻訳(日本総領事館で18Euro)、
(3)パスポート、
(4)ドイツにおける住民登録証明、
(5)写真一葉
(6)種別認定証明(Klassifizierung) (16Euro)
が必要です。
手順としては、領事館で翻訳してもらってから、ADACにその翻訳を持っていき種別認定(Klassifizierung)をしてもらいます。それが終 わったら、必要書類を持ってBezirkrathausに行き申請します(約31Euro)。 ADACのklassifikationは必須です。全ての手続きに2ヶ月はかかりますので、できるだけ早く手続きを開始する方がいいでしょう。

Sachsen州
【ドレスデンの場合】
(1)日本の免許証、
(2)その免許証の翻訳(日本総領事館で18Euro)、
(3)パスポート、
(4)ドイツにおける住民登録証明、
(5)写真一葉
が必要です。