ドイツ滞在の手引き
第4章    ドイツでの生活全般

4−1 インターネットについて
4−2 電話・携帯電話について
4−3 運転免許&運転(付録J参照)
4−4 荷物の輸送
4−5 ドイツ鉄道、欧州内格安航空会社の利用

4. 1 インターネットについて

【インターネットに接続するために】
ドイツは電話回線のジャックが日本と異なっています。そのため、日本から電話線を持っていく場合は、変換アダプタが必要となります。これは、パソコン専門 店や海外旅行グッズ店で購入ができます。しかしながら、ドイツで電話線の一方がドイツのジャック、もう一方が日本の形状のものを購入した方が手っ取り早い です。電話線は普通の電気店やT-Punkt(ドイツテレコムの支店)で購入できます。ジャックの変換アダプタなどよりも日本から持っていくと重宝するも のは、モデムセーバとかモデムチェッカとか呼ばれるものだと思います。ドイツの電話回線は日本と配線が違うことが多々あります。そのとき配線を変換してく れるものがこれです。使わない可能性もありますが、もしものことを考えて持っていかれることをお勧めします。また、ADSLが一般化してきたため最近は余 りありませんが、たまにISDN回線のことがあります。またISDN回線にモデムを接続するとモデムが故障することがありますが、モデムセーバを使用する ことで、故障を防げます。ISDNの場合はアナログモデムで接続することはできないのでTerminal Adapterを購入する必要があります。


【プロバイダについて】
日本の商用プロバイダ、特に大手プロバイダの多くは海外からのローミング接続に対応しています。出発前にご自分のプロバイダのウェブサイトでローミング接 続に対応しているか、どのように接続するか、ローミングに追加料金がかかるか、近くにアクセスポイントがあるか、などの点は確認しておくとよいでしょう。

お金に余裕があって比較的長時間インターネットを利用したい方は、現地のプロバイダと契約する必要があるかもしれません。ただし、その際にはくれぐれも日 本語版OS上にドイツ語版ブラウザ(Netscape Navigator や Internet Explorer など)やメーラをインストールしないようにしてください。Windowsの場合、かなりの確率でシステム自体に異常が出ることが考えられます。プロバイダ から配布されるインターネット接続ソフトも同様です(
付録I参照)。

最近ではInternet by Callという接続方法があります。これは申し込みなしで即時つかえるインターネットのプロバイダです。指定されたユーザーネーム、パスワード、DNS などを設定し、指定された電話番号にダイヤルアップすれば、電話代と接続料全て込みで1分0.3〜0.8セントで利用できます。市内電話よりも安いです。 Internet by Call業者はたくさんあるので、パソコン雑誌や一覧サイト(http://www.billiger-surfen.de/ など)で確認するといいでしょう。

  また、インターネットカフェを使うという手も考えられます。日本語が使えるかどうかの問題(多くの場合はかなり難しい。表示はできても入力ができないとこ ろが多い)がありますが、よく行くInternetcafe 等で日本語を使えるようにするために、http://www.njstar.com/njstar/japanese/ からソフトをダウンロードするという方法があります。但し、ダウンロードの時間や漢字のフォントが入っていなければならない等の問題もありますので、ソフ トをそもそもインストールしてもいいかを含めて、一度店員さんに相談してみてください。

大学等のネット環境に大概満足しており、後は少しだけネットを使いたいという人は、例えばWLANスポットに行ってネットにつなく事も出来ます。例えばベルリンにあるカフェの中には無料でネットを使わせてくれる所が数箇所あります。

4. 2 電話・携帯電話について

DAAD からの連絡や送金に行き違いが出た場合を考えて(残念なことに割と頻繁に起こります)、なるべく早く電話、Fax、電子メールなどの通信手段を確保される ことをお勧めします。電話の開通までは申し込みから1週間近くかかり、なかには2週間たってやっと開通した例もあります。


【国際電話(ドイツから日本へ)】
ドイツから日本への国際電話はCall by Callの格安国際電話が安く、申し込み不要のタイプもあります。通話料はわずか1分2.5セントからあります(2004年3月現在)。なお、この Call by Callサービスは固定電話からのみ利用でき、請求もテレコムから来ます。「安い国際電話」は日々タリフ(料金)が変わっているので、料金検索HP (http://www.teltarif.de/ や http://www.billiger-telefonieren.de/ など) で定点観測をするといいでしょう。

自分の部屋に電話回線を開設するまでの間は、日本に安く電話をかけるのに、国際テレホンカード(Asien Karte、Far East等)を使うという方法があります。これはAsian Shop等で購入できます。


【国際電話(日本からドイツへ)】
日本からドイツへの通話ですが、アメリカの会社を使う方法もあります。これだと携帯も使えますし、日本からはこの方法が安いようです。例えばGlobal Tel (http://global-tel.info/)、Brastel (http://www.brastel.com/Pages/jpn/main/)、AmeriCom (Americom:http://www.americom.com/)等です。Global TelとBrasteは日本語サポートがあります。
ただ、各社とも料金は頻繁に改定しているようなので、出発前にご自分で日本国内外の電話料金について調べておくといいでしょう。



【携帯電話】
携帯電話はドイツでもかなり普及しています。基本使用料のかからないプリペイド式と基本使用料のかかるふつうの契約がありますが、プリペイド式は外国人で も簡単に購入できます。ふつうの契約は、最低契約期間(多くの場合24ヶ月;それ以下のものもありますが値段が跳ね上がります)があるなど多少面倒なこと もありますが、契約することはできます。ただし、最大手のT-D1では、5年以上の滞在許可がないとだめだと言われました。

筆者の契約したViag interkomでは、外国人でも24ヶ月の契約をすることは可能で、少なくとも6か月以上の滞在許可があればいいようで、契約のときにはパスポート(と 滞在許可)と住民登録の証明書が必要で、両方ともコピーをViagで保管するようです。携帯と PCでモバイル通信をする場合は、モデム内蔵かつ赤外線ポートつきの端末を購入することをお勧めします。PCに赤外線インターフェイスがあれば、ドライバ のインストールをすることなく、ワイヤレスでネットに接続することができます。なお、最新の動向や情報は雑誌“Connec"などで入手できます。

4. 3 運転免許&運転 (付録J参照)

日本の運転免許証を持っている日本人がドイツで運転するには、国際運転免許証でできます。ドイツはジュネーブ条約を批准していないので、本来は日本発行の 国際運転免許証ではドイツで運転できないことになっているのですが、ドイツ政府との取り決めにより OKということになっています。なお、国際運転免許証だけの携帯では免許証不携帯とみな されます。国際運転免許証は日本の免許証の翻訳なので、運転する ときは必ず日本の免許証(とパスポート)を携帯してください。

運転免許証は、外国人でもパスポート代わりの証明書として使えることが多いので、日本の免許証からドイツの免許証に切り替えてしまうのも一つの手です。これもやはり州(各州の状況については付録Jに補足あり)によって対応が異なるのですが、具体的な手順は:

1. 視力検査、
2. 日本の免許証翻訳ならびに種別認定、
3. Führerscheinstelle で切り替え申請、

です。各都市によって対応が違うことがあるので、まずは最寄りのADAC(日本で言うJAFのような組織)で確認してください。

免許証交付にあたっては、原則として日本の免許証と「交換」になります。「交換」になった場合、日本に帰ったときにどうなるか、という点が気になります が、心配することはありません。ドイツのに切り替えて手元に日本の免許証がない場合でも、有効期限内(重要)なら、運転免許試験場に行って、「ドイツで交 換となった」と言えば、紛失扱いとして再発行してもらえます。ただし、有効期限が切れてしまった場合は面倒なことになるらしいので、切り替えた場合は日本 の免許証の有効期限が切れる直前に、このためだけでも一時帰国した方がよろしいかと思います。

交通事故にはお気をつけ下さい。右側通行の国であることは頭でわかっていても、最初のうちは体がなかなか反応してくれません。うっかり右だけ見て安心して いたら、左からものすごい勢いで車が突っ込んで来たりして、冷や汗をかくことも珍しくないでしょう。道路の横断は慎重に。

また、運転するときはくれぐれもスピードに注意してください。大きな町ではいたるところにオービスがあります。アウトバーンでは道路埋め込み式のセンサー が設置されていたりもします。しかもドイツのスピード違反は厳しく、3キロオーバーでも違反の切符を切られることがありますのでご注意を。

4. 4 荷物の輸送

原則として、高額の品物を日本から送ってもらうと、かなりの額の税金(税金と手数料込みで原価の3割程度)が課せられます。現地で入手できるものは、でき るかぎり現地で揃えたほうがいいかもしれません。また、日本から何か送ってもらう場合、品名や金額を記入しないでおくと、やはり税関で引っかかって中身を 改められるケースがあります。税関と管轄が別なので、一旦税関で引っかかってしまうと転送手続きができず、場合によっては重い荷物を担いで税関から家まで 戻らなくてはならなくなります。実際、ポツダムの奨学生が送ったプリンタがオスナブリュックの税関で足止めされた例があります(2000年度)。

一つの解決策としては、ドイツに行く飛行機の中で記入する別送品申告書 (海外への引越し(あるいは旅行)の際に本人が携帯せずに別便で送る荷物のこと。本人から本人宛に送る)に、後から送る可能性のある荷物を前もって記入しておく手があります。こうしておくと、ドイツ入国後6ヶ月までの自分宛の荷物を別送品扱いにすることができ、税金が免除されます。

日本からの送付方法ですが、我々の体験を総合すると、いちばんいいのは郵便局のSAL便かと思われます。輸送の優先度はEMSより落ちますが、早いもので は1週間弱、遅くとも3週間、平均10日というところで荷物が届きます。ただ、ドイツの郵便局では頻繁には荷物を持ち出さないようで、場合によっては荷物 到着の通知票が届いて、自分で扱い局に取りに行くか期日を指定して届けてもらわなければならないこともあります。

最近では不在時に、配達員が不在届けを残し、荷物は最寄のPackstationという鍵付きの荷物置き場に残していく場合が増えています。この場合、不 在届けをもって指定されたPackstationに荷物をとりに行きます。こちらの都合で荷物をとりに行けるのが利点です。

また、日本の宅配業者で国際宅配便を扱っているところもあります。たとえば、ヤマト運輸(http://www.kuronekoyamato.co.jp/) や日本通運(http://www2.nittsu.co.jp/hikkoshi/index.html) です。

ところで、税関で引っかかった荷物はそのまま税関止まりとなります。たとえば、ビタミン剤が税関で薬品と認知されると、たとえビタミン剤でも通してもらえ ません。この時「ビタミン剤だけ抜き取って残りの荷物は渡してもらう」というわけにはいかず、他に何が入っていても丸ごと送還されてしまいますので御注意 下さい(「手引き(旧版)」)。


4. 5 ドイツ鉄道、欧州内格安航空会社の利用

【ドイツ鉄道(DB)】
BahnCardという割引カードを持っていればDBの切符が1年間割引になるシステムがあります。割引率は100%(つまり乗り放題)、50%、25% の三種類あり、年会費は二等ではそれぞれ、3250Euro、200Euro(27歳以下の学生は100Euro)、50Euro。そのほかにも、早期の 切符の予約、長距離区間の利用、複数の人と一緒に旅するなど、各種サービスがあります。詳細は DB の駅やHP (http://www.db.de/)でご確認を。


【欧州内激安航空会社】
最近激しい価格競争を展開しているのが、ヨーロッパを中心に飛んでいる中小の航空会社です。ドイツ国内はもとより、ヨーロッパの主要都市を結ぶ便利さと低 い価格とで、とても人気のある移動手段になっています。座席数は限られていますが、早く予約をすればたった19Euroでケルンからドイツ国内はもちろ ん、ロンドン、マドリッド、ローマなどに飛ぶことができます。代表的な会社を挙げておきますので是非一度HPを訪ねてみてください。

Hapag Lloyd Express    (http://www.hlx.com/de/index.sht)
Germanwings    (http://www.germanwings.com/)
Air Berlin    (http://www.airberlin.com/)
Ryanair       (http://www.ryanair.com/)